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大樹の下で

神話・古史・古伝・民間伝承に関わる、自由な空想を不定期に更新しています。

2018-11

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紹介!アフリカ神話(3)~ドゴン族編(2)

「アフリカ神話」 ジェフリー・パリンダー著作
上記の著作の中から、
紹介!アフリカ神話(3)では
マリ共和国内でもわずか5%の少数部族”ドゴン族”
彼らは世界遺産にも指定されている”バンディアガラの断崖(ドゴン人の地)”
”トンブクトゥ”(都市名:著作訳ではテンブクトゥとしているが、
現在一般的な日本語表記はトンブクトゥである)と
ニジェール河湾曲部南側に住む”ドゴン族”の神話を紹介します。
今回はドゴン族編(1)に続き(2)をお送りします。

<<ドゴン族の火の物語>>
始祖達(8人の祖先)が天国を去り地上へと降りる時、
始祖達は火を持っていなかったという。
しかし、第1の祖先が天国の鍛冶屋でもある精霊”ヌンモ”の鍛冶場から
”太陽のかけら”を盗んだという。
女の”ヌンモ”が電光を放ったが
第1の祖先は”太陽のかけら”を包む為に作った”革のフイゴ”で身を守り
電光は届くことはなかった。
そこで、男の”ヌンモ”が雷(かみなり)を放った。
これは効果はあったが、結局失敗に終わる。

その時、第1の祖先は穀倉の結び目を解き、
放たれた雷と稲妻に打たれた勢いでスピードを増しながら
虹を伝わって地上に降りて来たという。
始祖は凄い勢いで地上に激突した時、腕と足を折り、
精霊”ヌンモ”と同じように曲がりくねっていた腕や足は
その時以来、関節が出来たという。
また、地上への激突で穀倉も一部砕け散り、
人や動物や野菜が辺りに散らばったという。
始祖は穀倉の天井から階段に添って降り立ち
子孫達に畑用の区画の割り振りを行なったという。

”太陽のかけら”をまんまと盗み出した第1の祖先は鍛冶屋となり、
他の祖先達は、革屋や吟遊詩人など、それぞれの仕事と技芸を始めたという。
それゆえに、第1の祖先に発する鍛冶屋は村の頭の部分にあり、
家の中の火のある炉も頭とされるのである。
<ドゴン族編(1)のイラストを参照>
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2008-01-19 22:41:27

紹介!アフリカ神話(3)~ドゴン族編(1)

「アフリカ神話」 ジェフリー・パリンダー著作
上記の著作の中から、
紹介!アフリカ神話(3)では
マリ共和国内でもわずか5%の少数部族”ドゴン族”
彼らは世界遺産にも指定されている”バンディアガラの断崖(ドゴン人の地)”
”トンブクトゥ”(都市名:著作訳ではテンブクトゥとしているが、
現在一般的な日本語表記はトンブクトゥである)と
ニジェール河湾曲部南側に住む”ドゴン族”の神話を紹介します。
神話に興味のある方ならば、一度くらいは耳にしているであろう有名な部族。
特に、天文ミステリーと呼ばれる
シリウス星系との関連は今も興味の対象であり続けています。
しかし、この著作ではシリウスの名は見られません。

<<創世神話”アンマ”と”ヌンモ”>>
はじめに”アンマ”という独りの神がいた。
”アンマ”は彼の最初の発明である壺(つぼ)と同様に太陽と月を創った。
太陽は白熱して赤銅の八個の輪で囲まれ、
月は白銅の八個の輪で囲まれていた。
星は投げ飛ばした粘土の粒からできた。
大地は星の時と同じように、粘土の固まりを空間に投げた。
それは、北を突端に平たく拡がり、体のように各方面に拡がり、
仰向けに横たわった。
”アンマ”は孤独で、それ故に、
女性である大地に寄り添い合体を試みた。
しかし、”アンマ”の行く道を赤い蟻塚(ありづか)が塞いでいた。
”アンマ”赤い蟻塚(ありづか)を引き裂いて合体を果すが
そのような邪魔が入った為に、自然の摂理に欠陥が生じ
生れるべき双子は生れず、ジャッカルが生れた。

”アンマ”は再度大地との合体を果し、双子が生れた。
双子は水のようで、緑色をしており、
上半身は人間で、下半身は蛇のようだった。
赤い目、二股の舌、関節のない筋張った腕、
そして、水のように光る緑色の毛に覆われた体を持っていた。
彼らは八つの器官を持ち、完全な形で生れた。

この双子は”ヌンモ”と呼ばれた。

”ヌンモ”は神”アンマ”の精髄(せいずい)から生れ
それこそが世界の生命の力で、全ての運動とエネルギーが生れる。
それは、即ち水である。
”ヌンモ”はあらゆる水の中におり、
海や川、雨や嵐の中におり、彼らは水なのである。
また、”ヌンモ”は常に光を発する。
即ち、彼らは水であり光なのである。
”ヌンモ”は神”アンマ”から指示を受けるため
天国へ行ったという。
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2008-01-19 16:30:19

紹介!アフリカ神話(2)~フォン族編

「アフリカ神話」 ジェフリー・パリンダー著作
上記の著作の中から、
紹介!アフリカ神話(2)では
ベニン共和国の50%以上を占めるという”フォン族”
特に世界遺産にも指定されている”アボメイの王宮群”を成立させた
”アボメイ”(都市名)の”フォン族”の神話を紹介します。
(1)で紹介した”ヨルバ族”のお隣さんで、
時に味方に敵になった間柄のようです。
そのせいか、海の神イファの占いなど同一の神話も持つようです。
この”フォン族”の言葉”Vundun”(精霊の意)は、
”ブードゥー(Voodoo)教”の語源と言われているようです。

<<天国の双子”マウ”と”リサ”>>
原初の母”ナナ・ブルク”は世界を創造した後、隠遁したが
その前に自らが生んだ双子を残した。
月の女神”マウ”と太陽の男神”リサ”の双子である。
月の女神”マウ”は夜を支配し、西に住み、
太陽の男神”リサ”は昼を支配し、東に住む。
月の女神”マウ”は、おとなしく心優しく清々しいのに対して、
太陽の男神”リサ”は凶暴で粗野であったという。
彼らははじめそれぞれの位置に定まった時、子供がなかったのだが
日食の時に一緒になり、以降、日食や月食の時に交わり続けているのである。
この双子から全ての神々は生れた。

”マウ””リサ”が生んだ神々もまた全て双子で七組である。
諸説あって順番は定かではない。
ある日、”マウ””リサ”は子供達を集め、
それぞれに領地を配分した。
”双子の第一組”(おそらく、地球の双子/大地の双子?)は
地球の支配を任され、天国から欲しいモノを何でも持ち出す事を許された。
”嵐の双子”は空に留まり、雷と稲妻を支配するよう言われた。
”鉄の双子”は、森を切り開き耕作地を作るよう命じられ、
人に道具や武器を与えるように言われた。
”別の組”(おそらく、水の双子/海の双子?)は
海とその他全ての水に住み、魚の支配を命じられた。
”他の組”(おそらく、森の双子/山の双子?)は鳥や獣を支配し、
木々の世話をするよう命じられ、灌木林に送られた。
”その他の神々”は、大地と空の間の空間を領地とされ、
人間の寿命を任された。
彼らは地上の全ての出来事を報告するために
至高神”マウ”の元に時々戻るように言われた。
また、他の神々が彼らの姿を人から見えないようにした為、
人は彼ら空の神々を、空あるいは精霊として語るのである。

領地の配分については、一部に詳細な話があるが、これは後で紹介する。

本来”マウ””リサ”の二人で最高神/至高神となるのであるが、
太陽の男神”リサ”の名よりも、月の女神”マウ”ひとりの名前において
至高神とされる場合が多い。
その場合、”マウ”の性別や役割が曖昧になり
至高神としての偉大な神性のみが語られることもある。
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2008-01-13 21:09:19

紹介!アフリカ神話(1)~ヨルバ族編

「アフリカ神話」 ジェフリー・パリンダー著作
上記の著作の中から、
紹介!アフリカ神話(1)では
ナイジェリア南西部及び、ベニン東部に広がる
通称”ヨルバランド”に住む”ヨルバ族”の神話を紹介しましょう。
アフリカの諸部族の中でも大きな部族で、
1千200万人~2千万人ほどの人数がいるそうです。
部族の歴史も古く、その神話は体系化されているようです。

<<創世神話(大地の創造と人の創造>>
はじめ、世界はずぶずぶの水浸しの荒れた土地と空しかなかった。
空には、その所有者である至高神”オロルン”とその他の神々が住んでいた。
神々はずぶずぶの荒れ地で遊ぼうと”蜘蛛(くも)の糸”を伝って降りてきた。
固い地面が無かったので、まだ人間はいなかった。

そこである日、絶対神”オロルン”
神々の首長の大神”オリシャ・ンラ”に固い地面の創造を依頼した。
大神”オリシャ・ンラ”
土が入った”カタツムリの殻(から)”と、
”鳩(はと)””雌鳥(めんどり)”を与えられた。
大神”オリシャ・ンラ”
”カタツムリの殻(から)”の土を湿地に撒き、
それを、”鳩(はと)””雌鳥(めんどり)”が引っ掻き、散らばせ、
湿地の大半が固い地面となった。

大神”オリシャ・ンラ”は、至高神”オロルン”に報告した。
報告を聞いた至高神”オロルン”
仕事の状況を検査するために”カメレオン”を派遣した。
最初の派遣では、まだ不十分だったが
二度目の派遣の結果は満足のいくものだった。
こうして、ずぶずぶの湿地は固い地面となったのである。
この場所は”イフェ(広いの意味)”と呼ばれ、
後に居住地となったことから、”イレ(家の意味)”を加えて
”イレ・イフェ”となり、ヨルバ族の最も神聖な都市なのである。

大地の創造には四日間かかった為、週は四日制となり
91週364日となり、残りの1日は、
大神を崇拝するための”神を祀る日”とされた。

その後、至高神”オロルン”
椰子(やし)の木の実を大神”オリシャ・ンラ”に与え、
再び地上に戻し、人に食料と富をもたらす元とした。

いよいよ、最初の部族が天国で創られ地上に送られた。
人間の創出の仕事は大神”オリシャ・ンラ”に任されたが
彼が行なうのは、土から肉体を作り鋳型に流し込むまでで
生命の付与は創造主”オロルン”が行なった。
大神”オリシャ・ンラ”
その生命付与の秘密を探るために一計を案じ
鋳型の影に身を隠し、創造主”オロルン”の仕事を盗み見しようとするが
創造主”オロルン”は全てご承知で
大神”オリシャ・ンラ”を深い眠りに誘い
彼が起きた時には生命は既に宿された後だった。
今も大神”オリシャ・ンラ”は人間の男女を創っているが
不満の表れとして、その印の痣(あざ)を残すのである。

*創世神話には一部異説があります*
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2008-01-12 16:41:24

アフリカ神話への入り口(2)

昨日に引き続き、”アフリカ神話への入り口”と題して
第2回をお送りします。第1回←はこちら。

前回、アフリカ神話(単行本) ジェフリー・パリンダー著作を元に
アフリカ神話に登場する共通項を2つ。
”至高神(絶対神/創造主)””永遠の蛇(へび)”
を簡単に紹介しました。

続いては、各部族の”始祖神話”があります。
これが、また、空想心をくすぐる事くすぐる事(笑)。
ちょっと書くと、

 1.葦(あし)の中から生れた
 2.地中の穴から表に出てきた
 3.天国で作られ、地上に送られた
 4.神の国に住んでいたが、果物を食べ、病気になり追放された
 5.牝牛とともに神の国から降りてきた男と天国の王の娘
 6.二人の男と一人の女と、後に命を吹き込まれる木彫りの女の像

ここに挙げた例は、
どれも他の神話で聞いた事がある、あるいは連想できるものなんです。

特にについては、
それって、キリスト教の”アダムとイブ”じゃないの?
と思う人が多数でしょう。
しかし、この話を伝えているのが
キリスト教と無縁の部族と聞くとゾクゾクしませんか?

まぁ、謎解きは後回しにして、
この他にも”始祖神話”がいくつかあります。
私は、すぐに、あっ!!と気付く事ができない話でしたが
もしかしたら、それらも読む人によっては
あの神話じゃないか?あの民話かも?
なんて事になるかもしれませんが
私の知識では記事にできないので
勝手ながら割愛しちゃいます(爆)

でもって、次に進むと、
”神と呼ばれるものよりも信仰される精霊”がいます。
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2008-01-08 00:27:04

アフリカ神話への入り口(1)

正月休みを利用して新たに3冊の本を購入しました。
いずれも青土社刊行の神話関連書籍です。

そのうちの1冊が下記の”アフリカ神話”の著作です。

アフリカ神話 ジェフリー パリンダー 著/松田 幸雄 訳アフリカ神話
479175106Xジェフリー パリンダー 松田 幸雄

青土社 1991-03
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これまでに紹介、あるいは、参照してきた神話群と違い、
人類発祥の地である大部分のアフリカの神話は、
未だ、埋没したままだと言えるでしょう。

ここで言う”アフリカ”には、”アフリカ大陸”全てを含んでいません。
なぜならば、アフリカ大陸北部ナイル河中下流域は、
神話区分においては、”古代オリエント”に属し、
”エジプト神話”の領域だからです。
また、その他のアフリカ大陸北部地中海沿岸部は、
”カルタゴ”の支配後に、”古代ローマ帝国”の支配地域ですので、
”ローマ神話”の影響を受けているのは間違いありません。

そのような理由から、上記の地域を除くアフリカ大陸全地域の神話を
”アフリカ神話”と呼びたいと考えます。

ですが、その範囲は広大で、
また、統一され体系化された神話というものは存在しません。
古代有史以前においては、
ある程度の統一性が顕著であった可能性はありますが
現在、それを見いだすのはとても難しくなっています。

私自身、非常に乏しい知識しか持ち合わせていないので
このサイトとともに知識を深めていきたいと考えています。

それでは、今回紹介した書籍から得た情報を元に
つれづれに浮かんだ空想の種を書き連ねましょう(笑)。
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2008-01-06 17:54:07

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かし りょう

Author:かし りょう
神話・古代史に思いを馳せる。
と言うと格好良いですが、実際は、
”空想にはお金がかからない”
という事で。。。
つたない知識のオンパレード。


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