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ラグナロク(神々の黄昏)~終末神話・忍び寄る恐怖

ラグナロク(神々の黄昏/神々の最後)
と呼ばれる終末神話北欧神話に見られる。
だが、記事の内容は、それそのものについてのモノではない。
今回の記事を書くにあたり、
きっかけとなったのが下に挙げる、ラグナロクをテーマとした著作

北欧神話の世界―神々の死と復活北欧神話の世界―神々の死と復活
アクセル オルリック Axel Olrik 尾崎 和彦

青土社 2003-10
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その為、カテゴリーはケルト・北欧神話としたのだが、
これから続く内容は、決して北欧神話に限ったものではない。

さらに、これを頭に思い描く事は
ある種の恐怖をともなう。

それは、ホラースリルといった
直接的に、あるいは出会い頭に起こる恐怖ではない。
例えるなら、

気づかぬうちに着々と進行し、
現れた時には手遅れとなっている病魔
のような恐怖。
即ち、死の足音にも似た恐怖である。
まず、紹介した著作はどういったモノであるか。

これは、北欧神話に見られるひとつの終末神話のモチーフ。
ラグナロク(神々の黄昏/神々の最後)
をテーマとした、数々の検証の著作だ。

著者アクセル・オルリックは、このデンマーク語の原本を
1902年に発表している。
つまり、100年以上前の著作の邦訳である。

何故、このような事を書かなければならないのか。

それは、100年前と今とでは異なり
この著作が期せずして我々に提示する数々の検証の中に、
神話ではかたづけられない現実とのリンクが存在する
そうととしか思えなかったからだ。

以下は、この著作からの抜粋である。
長い文章となるがお許し願いたい。

「・・・地球上の多くの民族の宗教的表象の中には
世界炎上が登場するのである。
ケルト人、ヒンズー教徒、ペルシァ人の場合然りであり、
ある時代まではユダヤ人の、
そして究極的にはキリスト教徒の場合がそうである。
ペルシァ人の教えによれば、星―彗星―が地上に落下するとき、
大地に火が放たれる。
そして、この強力な浄罪火の中で悪がことごとく焼き尽くされて、
善人のみがそれを生き延びるのである。
世界炎上は後期ユダヤ教にも同じように登場し、
またキリスト教の成立当初からそれに随伴している。
大地の破壊のために、
あるいはその浄化のために火をもたらすのは、
時に主の天使であったり、
時にはキリストであったりする。
ヒンズー教徒の場合、世界炎上は、
創造主が夢見つつ眠りにつくことができるように
おのれの作品を解体するという壮大なドラマの一部になっているが、
個々の特徴は非常に迫力に富み、
実際には完全に独立している。
大地が老いさらばえて、
生ける者が力を失うとき、
後者は太陽の光の前に萎み、
前者は水をことごとく蒸気に変え、
ついには諸々の惑星の熱で火がつき、
地球は炎上するのである。
あるいは次のようにも言われる。
建造物としての世界の下には大蛇シェーシャが横たわっている。
大地あるいは下界は、
この大蛇の数千の頭で支えられている。
大蛇が頭をひとつでも上げると、地震が起きる。
この世が終末を迎えると、
大蛇は火を吹いて、
下界、大地、本来の神界のある下なる天を燃え上がらせる。」

世界炎上

100年前のこの作者は冷静にこのモチーフを検証するが
現代に生きる我々はそういうわけにもいかないのではないか。
細かい文章表現は詩的であるが、
ここに示される世界炎上とは、今問題視されている
近い将来確実に我々を滅ぼしかねないひとつの傾向。

地球温暖化

これにより起こる災害のいくつかを言い当てているとは思えないだろうか?
即ち、砂漠化、森林火災、地震、火山活動の活発化・・・

また、この世界炎上という自然災害モチーフに対して
北欧の民間伝承は異なるモチーフを持ち合わせているという。

それは、大地の水没

世界は火と水により滅ぶ

北欧のような極北に近い地域は
北極やアイスランドの氷の氷解により
他の大陸よりも早く水没してしまうかもしれない。
加速度的に氷の氷解が始まってしまえば
海の水位はあっという間に何10m、あるいは何100m上昇しかねない。

世界中の神話に残される火と水による世界の滅亡

これは、今や、神話などではなく
確実に起こりうるひとつの未来といえるのではないのか?
遙か古代より連綿と伝えられた世界の終末が
もうそこまで来ているようで恐ろしくなってしまう。

願わくば、我々が正しい選択を選び、
終末の到来を限りなく遅らせ、世界を再び安定へと導けるように
今為さねばならないこと、一人でも出来ることを
確実に実行したいものである。

アメリカ、カルフォルニア州の森林大火災は
その始まりに過ぎないのかもしれない・・・・。
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テーマ:神話 - ジャンル:学問・文化・芸術

2007-10-25 23:48:41

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