FC2ブログ

大樹の下で

神話・古史・古伝・民間伝承に関わる、自由な空想を不定期に更新しています。

2018-11

スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
-------- --:--:--

次記事へ移動する «  | HOME |   | ENTRANCE |  » 前記事へ移動する

日本人の故郷に想いを馳せる~大陸起源説(3)

「日ユ同祖論」という言葉を聞いたことがあるだろうか?
これは、日本人とユダヤ人が同一の民族であるという説である。
私は、過去の二つの記事
日本人の故郷に想いを馳せる~大陸起源説
日本人の故郷に想いを馳せる~大陸起源説(2)
において、世界最古の文明を築いたシュメール(及びバビロニア)
日本との神話における対比神話世界に流れる思想において
共通点があるように空想した。

シュメール及びバビロニアの文明は古代メソポタミア地域
ティグリス・ユーフラテス河中・下流域に栄えた文明である。
(上流域にはアッシリアが栄えた)
古代メソポタミア地域は大きく3つに分けられ
前述の両河川地域の他に、
ナイル川流域地域と地中海東岸地域に分けられる。
ナイル川流域にはエジプト文明が栄えた。
そして、地中海東海岸地域に古代イスラエルは誕生する。

今回この話に同調してくださった常連の
”趣味占放談”管理者:やわたうまさんが、
「日本と古代ヘブライの共通点メモ」
という記事を書いてくださった。
大変わかりやすくヘブライとの共通点を挙げておられる。

さて、そこで私は今回、シュメール・バビロニアの民
古代イスラエルの民に関連があるのかどうかを考えてみることにした。
色々改めて調べてみると、数々の疑問が浮かんでくる。
まず、古代イスラエルだが、
成立はBC1300年ぐらいである。
まず部族国家として成立し、
その後BC1000年頃に統一王国となる。
この古代イスラエルを成立させたのが、
俗にイスラエル12支族(正確には祭祀族レビを加えて13支族)である。
彼らが奉じた宗教が予言者モーセを開祖とするユダヤ教であり、
このユダヤ教を奉じるのがユダヤ人という事になる。

だが、詳しく調べてみると、
このイスラエル12支族というのは、
バビロニア王国内を遊牧する民の一家の末裔なのである。
ある一人の首長アブラム(後、アブラハム)という人物がおり、
この人の二人の息子がイシュマエルイサク
イシュマエルアラブ民族の祖となり、
イサクの双子の息子エサウヤコブの内、弟であるヤコブ
神の啓示によりイスラエルと改名し、イスラエル民族の祖となるというのであるが、
ここからして、もうおかしい(苦笑)。

バビロニア地域(シュメール・アッカド)内を遊牧する民については記録があり、
アモリ(アッカド名)人あるいはマルトゥ(シュメール名)人という総称で呼ばれ、
マリ王朝・アッシェル王朝・ラルサ王朝などを作り、
彼らこそが、バビロニア地域のシュメール・アッカドを駆逐し、
バビロン第一王朝を誕生させるのである。
バビロニアを占領した彼らの末裔が、
有名なハンムラビ(ハンムラビ法典の制作者)である。
ただし、この時点では、シュメール・アッカドの神々は死に絶えておらず、
アモリ人達の独自の神とともに信仰されている。

その後もシュメール・アッカドの都市文明を踏襲する形で
アモリ人(南部バビロニア)、
アッシリア人(北部バビロニア)、
ミタンニ人(西部バビロニア)、
エラム人(東方イラン高原)
が各王朝を誕生させ、
さらに、西方アナトリア高原ヒッタイトが台頭するのである。

こうしてみると、
シュメール系の民族はこの時すでに歴史から姿を消してしまったように見えるのだが
上記の王朝の内、ミタンニ王朝は、フルリ人という民族が元となっており、
この民族だけは、言語語族がシュメールと同じ膠着語だったというから
これが、シュメール・アッカドの民の末裔かもしれない。
最も、考古学的にはそう見られていないようだし、
はっきりしたこともわかっていない。
そして、このフルリ・ミタンニの定住地域の南部に起こったのが
古代イスラエル部族連合なのだ。

ここまで、書いてきたが、
ヘブライ・ユダヤという民族はいっこうに出てこない
なぜなら、考古学的にヘブライ人・ユダヤ人という民族は存在しないからだ。

ではヘブライ人とは?
これはヘブル語を操る民族
つまり言語学的な分類になるのかな?
さらに、もっとよくわからないのがユダヤ人
現在もはっきりしないのだが、
ユダヤ教を信仰する民族全てがユダヤ人なのだそうだ。
つまり、血族を現す分類では全くないと言うことだから、
同祖という言葉は、
はなはだ不適切ということになりかねない(苦笑)。

そもそも、ユダヤ人というのが謎だらけ

長くなったので、次回に持ち越そうと思うのだが
今のところの私なりの解釈としては、
イスラエルの民というのは、
元々、多種の遊牧民族連合であるアモリ人
(恐らく現在のベドウィンのようなアラブ人)により、
定住地を追われ、放浪民となったシュメール・アッカド系の人達で、
一部はフルリ人となり、
一部は古くからつきあいのあるエジプトの民に助けを求め、
しばらく、エジプトに居候していたのだが、
エジプトの政権交代とともに、奴隷民とされてしまい、
そこから逃げ出して、
同族の王朝(フルリ・ミタンニ)に間借りする形で
カナンの地に部族連合国家を作った民ではないのだろうか?

というわけで、次回に続く(爆)。
スポンサーサイト

FC2 Blog Ranking 人気blogランキングへ ブログランキングくつろぐ にほんブログ村 歴史ブログ 神話・伝説へ

テーマ:神話・民間伝承 - ジャンル:学問・文化・芸術

2007-10-30 21:24:38

次記事へ移動する «  | HOME |   | ENTRANCE |  » 前記事へ移動する

コメント

コメントの投稿


管理者にだけ表示を許可する

トラックバック

http://taijyunoshitade.blog118.fc2.com/tb.php/17-39be72d0
この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)

FC2Ad

RSS表示パーツ

ブログメニュー 

translate this blog into

サイト内全記事表示

過去の全記事一覧を表示

サイト内キーワード検索

アンケート実施中!

好きな神話のアンケート実施中です!

最近の記事

最近のコメント

最近のトラックバック

カテゴリー

リンク

  • 趣味占放談
  • 光のシェラザード
  • 縄文と古代文明を探求しよう!
  • トーキング・マイノリティ
  • 民族学伝承ひろいあげ辞典
  • 管理者ページ

このブログをリンクに追加する

ブックマーク

プロフィール

かし りょう

Author:かし りょう
神話・古代史に思いを馳せる。
と言うと格好良いですが、実際は、
”空想にはお金がかからない”
という事で。。。
つたない知識のオンパレード。


大樹の下で<別館>
~ネタほん図書館~


くつろぐマイプロフィール

にほんブログ村 トラコミュ 昔話、伝承、神話へ
昔話、伝承、神話
にほんブログ村 トラコミュ 歴史好き (ジャンル不問)へ
歴史好き (ジャンル不問)

月別アーカイブ

日本神話関連書籍

ギリシャ・ローマ神話関連書籍

中近東神話関連書籍

インド神話関連書籍

中国・朝鮮神話関連書籍

ケルト・北欧神話関連書籍

中南米神話関連書籍

アフリカ神話関連書籍

RSSフィード

ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

 

上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。