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大樹の下で

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龍と蛇(2)~蛇の図象ウロボロス

記事「龍と蛇(1)~きっかけと竜」の続きである。

世界の神話に登場する架空の動物””と
実在する動物””の神話上の区別はあるのか?
私自身は、同様のモチーフと捉え混同したように解釈していたのだが
歴然とした違いがあるのではないのか?
その疑問の整理をかねて、前回は””を取り上げた。

そして今回は”蛇(ヘビ)”である。
一口に””と言っても、分類は多岐にわたっているようだ。

爬虫類(厳密には爬虫綱<はちゅうこう>Reptilia)
 有鱗目(Squamata)
  ヘビ亜目(Serpentes)


上記のように分類され、さらに細かくいくつかに分類されている。

このサイトは神話に視点をおくのでこの程度でご勘弁いただき
さっそく、神話に現れる””達を見てみよう。

まず”ウロボロス”を提示するべきだろうか?
これは、世界の神話の多くが採用する表象図形
尾をくわえた蛇”のことである。

この”ウロボロスの輪”が意味するモノは
創造と破壊、つまり生と死の循環を現すようだ。
一部で”メビウスの輪”と関連づけされたりもするが、
これは、無関係だと思われる。
以降に例を挙げてみよう。
代表的なモノが、北欧神話の”ミドガルズオルム”。
  
大地を取り巻く蛇が描かれているのが解るだろうか。
これが、”ミドガルズオルム”である。
この巨大な蛇は、世界の海中で自らの尾をくわえて眠っている。
この大蛇が目を覚まし、尾を離し、頭をもたげる時、
世界は滅ぶのである。
つまり、この大蛇が繋がっているかぎり、
生と死の循環が保たれるという事だろう。

他には、アステカ神話の”ケツァルコアトル(羽毛のある蛇)”が
尾をくわえた蛇”の図象で現されることがあるようだ。(確認できず)
ただ、この”ケツァルコアトル神”が
生と死の循環に関わるかは微妙なところ。
一説には人身供犠(いけいえの儀式)をやめさせた神であるから
生の循環を故意にたつことを良しとしなかったとも捉えられるか?

この図象の最も古いモノは、エジプト起源の”ヘルメス文書”であるらしい。
この文書は、西洋錬金術に深く関係するものである。

エジプト神話においては、尾をくわえてはいないものの
蛇が円形となる図象がある。

太陽神ラー(ホルス)の頭上に太陽と思われる円が置かれ
その輪郭を””が取り巻いている。
ホルス神は太陽の運行に関わる神で
太陽神ラーの一形態と言われるので
太陽信仰を元に生命の不滅、つまり、死と再生の信仰のあった
エジプト神話でも、この図象の持つ意味は同じと言える。

また、下は”ゾロアスター教(拝火教)”の”アフラ・マズダー”であるが、

手に持つわっかに注目してほしい。
これは、光輪(フワルナ)と呼ばれるモノで通常はただの円なのだが
このレリーフの場合、ちょうど欠けてしまってはいるが
円の欠けた部分が””の頭のようにも見える。
(わずかにふくらみがあり、目があるようなきがする)
とすると、これも”ウロボロス”の図象の可能性がある。
ゾロアスター教善悪の2元論を持つ宗教だが
生命の安定を善と捉えるなら、
ここにも、自然な生命の営みを守護するという意味合いから
生と死の循環の思想が伺えるともいえるだろうか?

生命循環の思想を””が象徴するのは、
脱皮を繰り返し、あらたな生を繰り返すという””の特徴から
生れたのではないかと言われている。

次回は、””のもうひとつの図象を紹介する予定。
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テーマ:神話 - ジャンル:学問・文化・芸術

2007-11-04 14:54:47

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