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大樹の下で

神話・古史・古伝・民間伝承に関わる、自由な空想を不定期に更新しています。

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龍と蛇(4)~疑問の決着

シリーズ化していた「龍と蛇」の記事をとりあえず今回で終了としたい。
「龍と蛇(1)~きっかけと竜」
「龍と蛇(2)~蛇の図象ウロボロス」
「龍と蛇(3)~蛇の図象カドゥケウス」
と書く内に、私自身の中で当初の疑問には決着がついた。
それでは結論をと言いたいところだが・・・

その前に、一部訂正及び追記をしたい。
「龍と蛇(3)~蛇の図象カドゥケウス」の記事内で
クンダリーニ(炎の蛇)に触れた際、
”決して、2匹が絡み合ってはいない。”と記述したが、
これには、一部訂正をしなければならないようだ。

クンダリーニにおいて、七つのチャクラを通る3本。
スシュムナー・ナーディ
イダー・ナーディ
ピンガラ・ナーディ
という重要なプラーナ(気)の気道というものがあり、
中央を通るスシュムナー・ナーディを、
イダー・ナーディ及びピンガラ・ナーディがちょうど
2匹の蛇が絡み合うように通っているとのことで
中央を杖と見なせば
”カドゥケウス”と見なしても良いと言える。

管理者自身は、中央のスシュムナー・ナーディ1本の図象の
イメージが強く、炎の蛇がまっすぐに頭頂に向かって
上るイメージを持っていたため、
ご指摘を受け、あらためて確認させていただいた。

また、「龍と蛇(1)~きっかけと竜」において紹介した
「古代日本のルーツ 長江文明の謎 (プレイブックス・インテリジェンス) (新書)」
安田 喜憲 著作
を、読み終えた結果、
長江文明の流れをくむ雲南にあった
滇(てん)王国の出土品の中に
2本の蛇が絡み合う図象を持つものが多数あるそうだ。
残念ながら、写真や図がないので確認はできなかったのだが
東アジアにも、若干だが痕跡があるということだろう。

それでは、当初の疑問、即ち、
神話における「龍(竜)」と「蛇」は同様のモチーフであるのかないのか?
の私自身の結論に移ろう。
結論は、”同様ではない”である。

」の象徴するものは、
王権であり、時の意志、あるいは、天(地)の意志である。

対して

」の象徴するものは、
生命の循環生命力(中でも知恵は我ら人が持つ最も強力な力)である。

もう少し、詳しく説明したいと思う。

」というのは、
あくまでも、神話世界に数多く表現される聖獣のひとつだと思うのだ。
そして、与えられた役割は、支配者の選定と祝福にある。
中国の皇帝には、「五本爪の龍
古代メソポタミア(シュメールなど)には、「ムシュフシュ
という蛇を一部に含む聖獣が具象化されたにすぎない。
その国あるいは集団の長(支配者)を支配者たらしめる存在
各神話世界において、あるいは現代でも必ず存在する。
ローマ皇帝の象徴は、「」。
イギリス王室の「獅子」。
そして、日本の皇室の聖獣は、「3本足のカラス(八咫烏:やたがらす)」。

対して「」は
その図象化されたものが持つ意味合いに一貫性が見られ
常に生命の循環生命力を意味している。
また、もうひとつの”知恵”についても
人が持つ最も強力な進化の原動力となった生命力であるのだから
そこに矛盾はないように思う。

つまり、その発生の根源があきらかに違うと私は判断した。

もっとも、
混合する要素を多分に含んでいるのも事実である。
出発点は違っているが
両者ともに、大河洪水の具象化としての意味合いを持っている。
怪物として創造された、多頭蛇群は、
恐らく、大河の荒れ狂う姿や、天に巻き上がる竜巻だと思われる。
」が「」からの派生と見るのは
一部ではあやまりではないと思うが、
本来的に持っている約割はあきらかに違っている。

最後に、「」と「
両方の意味合いを持つに至った存在がある。
中南米神話に登場する、「翼(羽毛)を持つ蛇」。
アステカ神話の「ケツァルコワトル」
マヤ神話の「グクマッツ」
くしくも、このアンデス文明は
古代文明のうち、最も遅く成立し、
また、遺伝学的な結果からも、
アフリカに起こった人類の祖から分化し、
大陸を長い時を経て渡っていった、
人類が到達した最後の土地である。

別々のイメージの具象化からスタートしたにも関わらず
形状の類似や、自然との融合を経て
同様のモチーフと見られるに至ったというのが
私が得た結論である。

なんていう風に、半ば強引に終わらせてしまうが
実のところ、この対比を書きながら
他に空想の種となるものが、たくさん出てきてしまったので
本当は、もっと続けられるのだが
このあたりで終わらせないと、
せっかく、出てきた芽が日の目を見なくなりそうなので
ここで、とりあえず一段落(苦笑)。

個別にまた、取り上げることもあるかと思われます。
アダムとイヴの話とかねぇ・・・・
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テーマ:神話 - ジャンル:学問・文化・芸術

2007-11-06 23:00:50

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