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大樹の下で

神話・古史・古伝・民間伝承に関わる、自由な空想を不定期に更新しています。

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サンタクロースとなまはげ~聖ニコラウス以前からの年神

さぁ、もうすぐクリスマスです。
そこで、北欧シリーズの番外をお送りしましょう。
サンタ・クロースの故郷と言えば、北欧ですからね(笑)。
でも、一般にその起源とされる聖ニコラウスはアジア圏の聖人。
キリスト教に習合された結果が聖ニコラウスであり、
その起源は実はもっと古そう。

12月25日という日付は、昔の冬至にあたるようで、
その際の古代の祭礼が源流と言われているようです。

ミトラス教の冬至祭( Dies Natalis Solis Invincti )
ローマ帝国の農耕神サトゥルナーリア祭
ゲルマン人の冬至祭ユール

いずれも、太陽の再生と農耕神の活性化を謳う祭礼です。
実はこれらの祭礼には、
”子供達にプレゼントを配る”
といった習慣は無かったようです。
最も、ゲルマンに限ってはそうとも言えませんが・・・。
どちらかと言えば、新年祭に近いものです。

聖ニコラウス東方正教会の聖人で、
シリアの生まれだと言われています。
東方正教会と言えば、
やはりロシア帝国がかかせない。

このロシア帝国は北欧諸国と領地を争う事しばしば。
そりゃ、隣接してますからねぇ。

でやっと北欧に辿りつきました(笑)。

北欧圏各国にはサンタクロース
別の名前で呼ぶ事があります。

それが、
ユール・ニッセ(デンマーク、ノルウェー)
ユール・トムテ(スウェーデン)
ヨール・スヴェン(アイスランド)
ヨール・プッキ(フィンランド)


どんなお姿なのか、ちょっと検索しました。

<<ユール・ニッセ>>
山羊に乗りお粥を持ったユール・ニッセ。
基本的には農夫の格好をした農耕神あるいは妖精で、
後述のトムテと同じかも。
ユール・ニッセ

<<ユール・トムテ>>
ユール・トムテとユール・ボック<あるいは、ユール・ボーク>(山羊の精)。
基本的には赤い帽子をかぶり木靴を履いている妖精で、
前出のニッセと同じ感じ。
ユール・トムテとユール・ボック
ユール・トムテ達

<<ヨール・スヴェン>>
ヨール・スヴェンは巨大な悪鬼で、子供達を追い回す。
残念ながら、お姿は見つからず。
かわりに、現在アイスランドでポピュラーな13人のサンタ。
:羊小屋のでくのぼうサンタ :間抜けのガーリー
:ちびのスタッビー :スプーンを舐めるサンタ
:つぼを舐める男 :ボウルを舐めるサンタ
:ばたんと音を立ててドア閉めるサンタ :スキールをむさぼり食うサンタ
:狡猾なこそ泥、ソーセージを盗むサンタ 10:窓から覗き見するサンタ
11:ドアを嗅ぐサンタ 12:鉤でお肉を盗むサンタ
13:ロウソクを物乞いするサンタ
名前でわかりますが、かなりおかしなサンタです(爆)。山賊みたいですね!
羊小屋のでくのぼうサンタ間抜けのガーリーちびのスタッビースプーンを舐めるサンタ
つぼを舐める男ボウルを舐めるサンタばたんと音を立ててドア閉めるサンタスキールをむさぼり食うサンタ
101112
狡猾なこそ泥、ソーセージを盗むサンタ窓から覗き見するサンタドアを嗅ぐサンタ鉤でお肉を盗むサンタ
13出典先
ロウソクを物乞いするサンタアイスランドのサンタクロースは13人。
~アイスランド文化観光研究会HPより~


そして最後に
<<ヨール・プッキ>>
山羊の頭の怪物です。
ヨール・プッキ
上記は、
”探検家高橋大輔のブログ サンタの正体”より転載

これまで、このブログの北欧関連の記事を読んでいれば
フィンランドという国が、
北欧諸国の中で唯一ゲルマン系では無いという事を
思い出してくれているだろうか。
最後のヨール・プッキがフィンランドのサンタクロースの原型。
このヨール・プッキは、
”クリスマスの山羊”の意味で、
古い時代からクリスマス、即ちユール(ヨール)の祭礼の日に
各家々を周り、良い子にはプレゼントを、
悪い子にはお説教をするというのである。

角があり、蓑のようなものを着て、
手には武器のようなものを持っているこのお姿。
日本の東北の”なまはげ”とそっくり。
しかも、良い子と悪い子を探してまわるのだから、
これまた、そっくり。

ここまで、似ているのなら同じじゃないのか?
と思ってしまう。(苦笑)

写真元ブログの著者:高橋大輔氏も同じ事を書いている。

なまはげ”について、少し調べてみると
主に、東北沿岸部の習俗であるらしい。
つまり、漁民の習俗なのではないのか?
フィンランドの民のうち、フィン人は漁民だった可能性が高い。
フィンとは魚のひれのこと。英語のFinの語源。

と言うことは、
東北沿岸部の人たちは、
大陸沿いを渡ってきた北方海洋民の末裔かもしれないのだ。
それも、フィン人の血族かも・・・。

始めにも少し遠回しに書いたが
ユール(ヨール)と呼ばれる冬至祭は
現在のクリスマスの日と同じ日に行なわれていた。
これを、東方正教会の聖人
聖ニコラウスの伝承(貧しいものへの献身)と結びつけ、
恐ろしい姿の年越しの神様が
サンタクロースに変じてしまった。
フィンランドの独立は、
ロシアとスウェーデンの属領化時代を経て、
まず、ロシアの元で自治国となり、
民族意識が高まった事が
大きな力となった結果であることは間違いない。

キリスト教化により、失われた古い信仰が
遠く離れた極東の島国に残っているとするなら
これは、素晴らしい事ではないだろうか?

また、”なまはげ”は年神信仰とも言われている。
記紀神話にも登場する神道における年神は
スサノオと神大市比売(かむおおいちひめ)の子供で
大年神という。
神大市比売(かむおおいちひめ)は
大山津見神(おおやまつみのかみ)の娘で
このオオヤマツミは、伊予国風土記によると
百済から渡来した神なのだそうだ。
お名前からすると、山の神だが、
別名を和多志大神といい、和多とはわたと読み
海の古語なので、海の神ともされている。

鹿児島で”としどん”と呼ばれる”なまはげ”に似た習俗は
この年神(としがみ)がなまったものであるらしいから
日本にはクリスマスは関係ないとは
言っていられなくなりそうだ(爆)。
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テーマ:お祭り! - ジャンル:学問・文化・芸術

2007-12-16 22:14:15

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コメント

出版社の名前でしたか(苦笑)

出版社の名前だったのですか(苦笑)。
著者名だと思ってました。(笑)
アート系と神秘主義が繋がるのはわかる気がします。

タッシェン

タッシェン(taschen)という出版社は、アート系の本が多いんですけど。インテリア、建築などなど実に多彩らしいですね。ア●ゾンで検索すると、アート系がズラリと並びますけど。●レッジバンガードで偶然見つけた一冊が「錬金術と神秘主義」という素敵な本でございます♪

神秘主義ですかぁ(笑)

いらっしゃい!凶樹さん(笑)。

神秘主義ということは、
中世頃のものかな?
残念ながら”TASCHEN”の名前は記憶が薄いです。
私が神秘主義で思い浮かべるのは
パラケルススが第一に出てきます。
現在の錬金術は神秘主義と言われながら
人々の持つそのイメージは本来の神秘主義とかけはなれてしまっていますよね(苦笑)。
「経験」や「体験」を通して、
世の不思議を理解しようとする神秘主義は
自然科学と対立するものではないと思っています。
カタカムナなんて、いい材料なんですけどねぇ。

おひさしぶりです~♪
TASCHEN の書籍一冊に悪戦苦闘してます(笑)

真冬の男鹿、入道崎や真山あたり散策しますと、
(散策するなって話もあるけど)
こりゃ、無事に春を迎えられるかな?
と慄きますw
雪と波の荒れ狂う地域って、
数々の共通点が発見できますね♪
違うのは、宗教観かな?と想ったりして。
でも、同意見ですよ。
ただ、ナマハゲがルーツの根底に位置するかどうか、
さっぱり見当がつきません。
ナマハゲと呼ばれるものも、たくさんあったので(笑)
北東北、密かに妖怪天国です(笑)
あ、来年一月。遠野、行って来ま~す!

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TB No.3 : なまはげ暴走!女風呂に乱入!!!

TB記事の書き出し・・・
こんばんは、マツケンです。信じられませんね、重要無形民俗文化財 「なまはげ」 が温泉街で女風呂に乱入です。

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