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大樹の下で

神話・古史・古伝・民間伝承に関わる、自由な空想を不定期に更新しています。

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酒は飲んでも飲まれるな!(笑)~神と酒(1)

年末も差し迫り、
中には忘年会三昧(地獄!?)なんて方々もいたことでしょう(苦笑)
忘年会につきものと言えば、

やはり、お酒!!

”酒は百薬の長”と言われるかと思えば
”酒は百毒の長”なんて事も言われます。

薬も使い方を間違えれば毒になります。
上の二つの言葉は、意味は正反対ですが、
お酒の持つ効用を示している点では全く同じなんですね(笑)。

この”お酒”という飲み物は、

古来より”神様の飲み物”とされてきました。

酒の神様として有名なのは
ローマ神話のバッカス(バックス/バッコス:Bacchus)
ギリシャ神話のディオニューソス(ディオニュソス/デオニュソス:Dionysos)
この神様達は本来ワイン(葡萄酒)の神様で
その起源は東方、即ち古代オリエントにあると言われています。

年代には諸説
(BC3000、BC5000、BC6000、BC7000、BC8000)
があるようですが、
シュメールの人々によって、その製造がなされていたようです。
またシュメールの人々は、ビール(麦酒)も作っていたことが知られています。
ワインは高級品、ビールは庶民の飲み物だったようです。

詳細はわかりませんが、
シュメールの神様の中で、お酒を司る神様は主に女神です。
シリスニンカシの名前が見られます。
シリスは麦酒と発酵の女神。
ニンカシは麦酒を与える女神。

前者は酒類製造に関わる女神で、ワイン(葡萄酒)にも関係すると思われます。
後者はビールを供する酒場、あるいは、その職業の女神と思われます。

古代シュメールにおいて、ビールを出すのは女性の職業だったようです。
下世話な話ではありますが、
現代風に言うと、トップレスバーのような風俗店が一般的だったようですね。

さて、古代シュメールで製法が確立されていた
ワイン(葡萄酒)とビール(麦酒)は、
古代オリエント地域各地(エジプトや地中海東岸地域)に広まります。
そしてヨーロッパ(欧州)に伝播していくわけです。

ところで、お酒の種類は製造法により大きく分けると3つあります。

醸造酒(じょうぞうしゅ):
  原料をそのまま、もしくは原料を糖化させたものを発酵させた酒。
  代表:ワイン(葡萄酒)・シードル(りんご酒)・ビール(麦酒)・日本酒(米酒)
蒸留酒(じょうりゅうしゅ):
  醸造酒を蒸留し、アルコール分を高めた酒。
  代表:アクアビット・ウィスキー・ウォッカ・焼酎・ジン・
      ブランデー・テキーラ・ラム

混成酒(こんせいしゅ):
  酒(蒸留酒が主に使われる)に他の原料の香り・味をつけ、
  糖分や色素を加えて造った酒。
  代表:一般的にリキュールと呼ばれるモノがこれにあたる

つまり、製造法の基本である
醸造酒製法が最も古いお酒の種類ということがわかります。
同様に、神様の飲み物は、この醸造酒が基本と思われます。

他に神話に登場する”酒”かどうかはっきり言及のない飲み物があります。
おそらく、お酒(酒と表現されている場合がある)なのですが、
どうやら、薬酒の類のようで、製造法的には混成酒に含まれるもののようです。

ソーマ・ハオマ・アムリタ・甘露などです。

ソーマ:インドのヴェーダ神話に登場。
  一種の霊薬で、栄養と活力を与え、寿命を延ばし、霊感をもたらすといいます。
  どうやら、原材料植物が麻薬草の類のようで、
  高揚感と幻覚作用をもたらすということですから
  麻薬の原料となる植物を醸造加工したものかもしれません。
ハオマゾロアスター教の神酒。
  前出のソーマと同一視されることがあるようです。
  ゾロアスター教において酒は害成すものとされていて、
  通常は悪神アエーシャマに属しますが、
  ハオマ草(現在、何がそれにあたるのかはっきりしないようです)
  から製造されるこのハオマ酒だけは、別とされ、
  正義・真実の神アシャ・ワヒシュタに属します。
アムリタ・甘露:インド主にヒンズー神話に登場。後に中国に伝来。
  管理人の記憶では、ペルシャ起源と思われますが
  いわゆる、”不老長寿”/”不死”の霊薬
  この霊薬に関するものはアジア各地に数多くあり、
  日本にも”徐福伝説”として伝わったものと思われます。
  甘露煮の甘露はこの霊薬に由来します。

神の飲み物である酒は
古来より人々にも親しまれた神聖な飲み物ですが、
その効用が、時に人の健康を害したり、
人の精神を変容させたりすることもあるので、
その取り扱いについては各宗教的な見地で意見がわかれるようです。

これから先もしばらくは、
お酒を飲む機会は多いと思いますが
くれぐれも飲み過ぎにはご注意を!(爆)

”酒は飲んでも飲まれるな!”
次回は、日本の酒の神様についてお送りします!
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テーマ:文明・文化&思想 - ジャンル:学問・文化・芸術

2007-12-29 13:48:34

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コメント

ご挨拶ありがとうございます

やわたうまさん。

旧年中はお世話になりました。
来年も宜しくお願いいたします(笑)。

お酒は神聖なもので
神の飲み物ですから、
人には強すぎるって事でしょうね。

日本人には酒に対する抵抗力のない遺伝子を持つ人が多いそうです。
欧米人にはほとんどいないようですが、
酒に酔って酩酊してしまう人が多ければ
悪酒となりますね。

次回に展開する予定ですが、
日本のお酒の神様は、皆、海外からいらっしゃたようです。
酒を飲む習慣を持つ民族の祖神が酒神ですねきっと。
その辺りに上手く繋がるかどうかはわかりませんがね。(苦笑)

ではお神酒上げを。。。(笑)

かしりょう、さん、こんばんは。

明日出発の準備だったのですが、予定より早く準備が整って時間ができましたので、こちらにご挨拶を。。。(笑)

日本ではご神前に上げるお酒をお神酒といいますけど、お神酒にお酒が使われるようになったのは戦国の頃とも聞いています。
それまでは神酒は御水気(みき)で、祭事など特別な時は別としても、平時はお水が供えられていたようですよ。
だから水杯は神前に契りを結ぶとか、神のみ前に誓いを立てるとか、もともとはそうのような意味だったのでしょうね。。。

北欧神話でも、酒は理性を狂わす飲み物という捉え方もされていますよね。北方では身体を温めるものとして考えられる事もありますけど、日本なんかでは神様の前で理性を狂わせるのはとんでもない事と考えていたのかも知れないですね。。。想像ですけど。。。

というわけで、下戸というわけでは在りませんが、私も年末年始は水気で済ませることをモットーに。。。(爆)

かしりょうさんも、良いお年を迎えてください。本年中は本当にありがとうございました。

PS、あとで結構ですので、解りましたら依頼の方の地名を教えてもらえますか?
宜しくお願いします。

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という事で。。。
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