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酒は飲んでも飲まれるな!(笑)~神と酒(3)

記事:酒は飲んでも飲まれるな!(笑)~神と酒(2)に続いて
今回は、具体的に広く民間で信仰される

”松尾様(まつおさま)”を取り上げたい。

現在も多くの酒蔵でお祀りされている”松尾様”
この神様は、女神だという。
”松尾様””松尾”とは、”松尾大社の神様”であったと思われるが、
調べていくと、現在の”松尾様”は、
”松尾大社の神様”であると言い切れない(苦笑)。

前記事にて紹介した”日本三大酒神”の3つの神社の御祭神の中から、
女神様を抜き出してみる事にする。

梅宮大社御祭神>
酒解子神(さけとけこのかみ)
<木花咲耶姫命(コノハナサクヤヒメノミコト)>

松尾大社の御祭神>
中津島姫命(なかつしまひめのみこと)
<市杵島姫命(いちきしまひめのみこと)/狭依毘売(さよりびめ)>

沢山おられる中で女神様は、
この2柱(ふたはしら)の女神様しかいない。

”松尾様””松尾大社の神様”であるならば
この女神様は、”中津島姫命(なかつしまひめのみこと)”という事になる。

では、酒解子神(さけとけこのかみ)即ち
木花咲耶姫命(コノハナサクヤヒメノミコト)ではないと言うことだろうか?

実は、日本にはもう一つ酒神を祀る”松尾”の名を冠した神社がある。
それが”松尾神社”(島根県平田市小堺町)である。

古くは”佐香(さか)神社”
<延長五年(九二七)撰進された延喜式、出自>と号し、
寛文八年(一六六八)に建立された棟札には、
”松尾大明神”と記されている。
御由緒によれば、出雲国風土記(天平五年二月)に、
「佐香郷。都家の正東四里一百六十歩なり。
佐香の河内に百八十神等集い坐して、
御厨立て給いて、酒を醸させ給いき。
即ち百八十日喜讌して解散坐しき。故、佐香という。」とある。

つまり、”佐香(さか)”とは、
”酒(さけ)”から来ていると解釈できる。
あるいは、”酒(さけ)”の古語が”佐香(さか)”という事にもとれる。

さて、このもう一つの”松尾”の名を持つ神社の御祭神はというと、
・久斯之神(くすのかみ)
・天津彦彦火瓊瓊杵尊( あまつひこひこほのににぎのみこと )
・百八十神(ももやそがみ)等
・大山咋命(おおやまくいのみこと)
・木花咲耶姫之命(このはなさくやひめのみこと)

主祭神の”久斯之神(くすのかみ)”とは、
”日本三大酒神””大神(おおみわ)神社”の御祭神の1柱である
少彦名神(すくなひこなのかみ)の別名である。

次の”天津彦彦火瓊瓊杵尊( あまつひこひこほのににぎのみこと )”とは、
”日本三大酒神””梅宮大社”の御祭神の1柱である
”大若子神(おおわくこのかみ)”、即ち、”瓊ヶ杵尊(ににぎのみこと)”

次の”百八十神(ももやそがみ)等”というのは、
八百万神(やおよろずのかみ)などと同義で、
その他、沢山の神々という意味合いであると思われる。

さらに進めよう

次の”大山咋命(おおやまくいのみこと)”とは、
”日本三大酒神””松尾大社”の御祭神の1柱である
”大山咋神(おおやまぐいのかみ)”の事。

そして最後に、この神社の御祭神中、唯一の女神
”木花咲耶姫之命(このはなさくやひめのみこと)”とは、
”日本三大酒神””梅宮大社”の御祭神の1柱である
”酒解子神(さけとけこのかみ)”、即ち、
”木花咲耶姫命(このはなさくやひめのみこと)”である。

なんと、このもう一つの”松尾”の名を冠する”松尾神社”には、
”日本三大酒神”の3神社の御祭神全てがお祀りされているのだ。

ここで、女神”松尾様”に戻ろう。

この”松尾様”という呼び方は”松尾大社の神様”ではなく
”松尾の神様”、あるいは、”松尾の女神様”が正しいかも知れない。

このもう一つの”松尾”の名を冠する神社、”松尾神社”には、
宗像三女神の1柱である、
”中津島姫命(なかつしまひめのみこと)”の御名はなく、
女神は、”木花咲耶姫命(このはなさくやひめのみこと)”ではないか。

ここから考えると、同じ”松尾様”をお祀りしていても、
当初は、この2柱の女神様のどちらか、即ち、その地方で馴染み深い方の
女神様をお祀りしていたのかもしれない。

ただし、この酒蔵で信仰される”松尾様”という女神様。
”やきもち焼き”で、
女人を酒蔵に入れると、”酒を腐らす”と言われる事があり、
この性格はある仏教の女神と重なる。
それは、”弁天様”、即ち、”弁財天”である。
”中津島姫命(なかつしまひめのみこと)”は、
神仏習合(しんぶつしゅうごう)により、”弁財天”とされている。
一方、”木花咲耶姫命(このはなさくやひめのみこと)”には、
”やきもち焼き”という性格は見られず、
桜の化身とされるように、”儚げな美しさ”を称えられる
慎ましやかな女神様なので、
やはり、酒蔵における女神”松尾様”は、
”松尾大社””中津島姫命(なかつしまひめのみこと)”
軍配があがるということだろうか?(笑)

さて、前回予告した渡来系氏族まで、話が届かなかった(苦笑)。
これは、長いシリーズになりそうだ(爆)。
腰を据えて取り組んでみようと覚悟を決めた管理者である。
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テーマ:文明・文化&思想 - ジャンル:学問・文化・芸術

2007-12-31 19:21:35

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