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アフリカ神話への入り口(1)

正月休みを利用して新たに3冊の本を購入しました。
いずれも青土社刊行の神話関連書籍です。

そのうちの1冊が下記の”アフリカ神話”の著作です。

アフリカ神話 ジェフリー パリンダー 著/松田 幸雄 訳アフリカ神話
479175106Xジェフリー パリンダー 松田 幸雄

青土社 1991-03
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これまでに紹介、あるいは、参照してきた神話群と違い、
人類発祥の地である大部分のアフリカの神話は、
未だ、埋没したままだと言えるでしょう。

ここで言う”アフリカ”には、”アフリカ大陸”全てを含んでいません。
なぜならば、アフリカ大陸北部ナイル河中下流域は、
神話区分においては、”古代オリエント”に属し、
”エジプト神話”の領域だからです。
また、その他のアフリカ大陸北部地中海沿岸部は、
”カルタゴ”の支配後に、”古代ローマ帝国”の支配地域ですので、
”ローマ神話”の影響を受けているのは間違いありません。

そのような理由から、上記の地域を除くアフリカ大陸全地域の神話を
”アフリカ神話”と呼びたいと考えます。

ですが、その範囲は広大で、
また、統一され体系化された神話というものは存在しません。
古代有史以前においては、
ある程度の統一性が顕著であった可能性はありますが
現在、それを見いだすのはとても難しくなっています。

私自身、非常に乏しい知識しか持ち合わせていないので
このサイトとともに知識を深めていきたいと考えています。

それでは、今回紹介した書籍から得た情報を元に
つれづれに浮かんだ空想の種を書き連ねましょう(笑)。
まず、アフリカの神話における特徴ですが、
宗教の枠を超えて信仰される底流ともいえる思想があるようです。
現在のアフリカの人々の多くは、
キリスト教、イスラム教のいずれかを奉じているようですが、
日本と同じように、部族単位や、地域単位などで
親しまれている神様がいるようです。
 
また、その区分けが面白いものです。

第一に、絶対神・至高神・創造主と呼ばれる神様がいます。
これは、宗教上の唯一神とは異なります。
その名称は、言語の多様さもあって大変数が多いようですが、
この本の区分けによると

東アフリカ
 ・・・ムルング(Mulungu, Murungu)
中央アフリカ
 ・・・レザ(Leza)
西アフリカ熱帯地域
 ・・・ニャンベ(Nyambe,Nyambi)
その他西アフリカ
 ・・・ンゲオ/ンゲウォ(Ngewo)
 ・・・マウ(Mawu)
 ・・・アンマ(Amma)
 ・・・オロルン(olorun)
 ・・・チュクゥ/チュク(Chukuwu. Chuku,Chukuwu,Chwuku)

他にも、沢山のバリエーションがあるようですが、
その信仰のされ方はほぼ共通で、
”天にいるあまりにも大きな存在”と言う感じ。
世界の創世に関わる神様で、
元は地上近くの空におられたが、
老女(もしくは女性)に棒でつつかれたり、
スプーンでつつかれたり、
あまりにも人の願いが多すぎて嫌気がさして
手の届かない所まで去ってしまったとされるようです。

あまり信仰対象とならない神様で、
シュメールの”アン(アッカドのアヌ)”神のように、
「暇な神」になっているみたいです(苦笑)。
”アンマ”という神様は、この”アン/アヌ”と同じでしょうか?
シュメールの場合、暇な神になった理由は
現世利益が少なく些末な願い事に関わるような神様では無いためですが、
アフリカでは、それに加えて、
”家に入れることができない存在”であるからという理由が付きます。
つまり、大きすぎて”どう扱えばいいかわからない”
と言うことですね(笑)。

第二に”永遠の蛇(へび)”がいます。
以前に書いた記事:
龍と蛇(2)~蛇の図象ウロボロスで触れましたが
まさに、ウロボロスの輪、即ち、”尻尾を咥えた円形の蛇”です。
また、円形ではありますが、”トグロを巻く蛇”としても表わされます。
以前の記事では、
「この図象の最も古いモノは、エジプト起源の”ヘルメス文書”であるらしい。」
と書いたのですが、
実際は”原初の人類が創造/想像したもの”である可能性が出てきました。

この蛇(へび)の役目もほぼ一貫しているようで、
創造主の第一の創造物であり、創造主を運び世界を回って、
創造主が立ち止まった場所には山が出来、
大きな水たまりであった世界の泥をトグロの内側にかき集め
大地を作り、水の流れ(河川)を整えたり、
世界を支える柱を根本で固定したり、
トグロを巻く力によって、天体の運行を支配したりと、
”世界の創世/維持のお手伝いをしている”というものです。

トグロを巻く蛇と亀のパネル
トグロを巻く蛇と亀のパネル
ナイジェリア/ヨルバ族
ロンドン/人類博物館
尾をくわえた永遠の蛇双頭の蛇
尾をくわえた永遠の蛇、粘土の型押し
アボメイ、ゲザ王宮殿の壁
パリ/人類博物館
双頭の蛇
青銅製の腕輪
パリ/人類博物館


この蛇(へび)は、”パイソン”と言う種類の蛇だと言われているようです。
毒のない危険の少ない蛇のようです。
上に挙げた造形物の成立年代がわからないので
比較はできないのですが、創造主とセットで記憶されているならば
シュメールやエジプトよりも、その思想自体は古いかもしれませんね。
下段の左は、完全に”ウロボロスの輪”です。
また、下段の右は、らせんを描いてはいませんが、
”カドゥケウス図象”の変形あるいは、元型かもしれません。

今回はこのあたりでお開きにさせていただきます(笑)。
次回は、その他の神々についてお伝えする予定です。

しかし、さすが、人類発祥の地ですねぇ。
世界中の神話の形が集まってる見たいですよ(笑)。
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テーマ:神話 - ジャンル:学問・文化・芸術

2008-01-06 17:54:07

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