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大樹の下で

神話・古史・古伝・民間伝承に関わる、自由な空想を不定期に更新しています。

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紹介!アフリカ神話(3)~ドゴン族編(1)

「アフリカ神話」 ジェフリー・パリンダー著作
上記の著作の中から、
紹介!アフリカ神話(3)では
マリ共和国内でもわずか5%の少数部族”ドゴン族”
彼らは世界遺産にも指定されている”バンディアガラの断崖(ドゴン人の地)”
”トンブクトゥ”(都市名:著作訳ではテンブクトゥとしているが、
現在一般的な日本語表記はトンブクトゥである)と
ニジェール河湾曲部南側に住む”ドゴン族”の神話を紹介します。
神話に興味のある方ならば、一度くらいは耳にしているであろう有名な部族。
特に、天文ミステリーと呼ばれる
シリウス星系との関連は今も興味の対象であり続けています。
しかし、この著作ではシリウスの名は見られません。

<<創世神話”アンマ”と”ヌンモ”>>
はじめに”アンマ”という独りの神がいた。
”アンマ”は彼の最初の発明である壺(つぼ)と同様に太陽と月を創った。
太陽は白熱して赤銅の八個の輪で囲まれ、
月は白銅の八個の輪で囲まれていた。
星は投げ飛ばした粘土の粒からできた。
大地は星の時と同じように、粘土の固まりを空間に投げた。
それは、北を突端に平たく拡がり、体のように各方面に拡がり、
仰向けに横たわった。
”アンマ”は孤独で、それ故に、
女性である大地に寄り添い合体を試みた。
しかし、”アンマ”の行く道を赤い蟻塚(ありづか)が塞いでいた。
”アンマ”赤い蟻塚(ありづか)を引き裂いて合体を果すが
そのような邪魔が入った為に、自然の摂理に欠陥が生じ
生れるべき双子は生れず、ジャッカルが生れた。

”アンマ”は再度大地との合体を果し、双子が生れた。
双子は水のようで、緑色をしており、
上半身は人間で、下半身は蛇のようだった。
赤い目、二股の舌、関節のない筋張った腕、
そして、水のように光る緑色の毛に覆われた体を持っていた。
彼らは八つの器官を持ち、完全な形で生れた。

この双子は”ヌンモ”と呼ばれた。

”ヌンモ”は神”アンマ”の精髄(せいずい)から生れ
それこそが世界の生命の力で、全ての運動とエネルギーが生れる。
それは、即ち水である。
”ヌンモ”はあらゆる水の中におり、
海や川、雨や嵐の中におり、彼らは水なのである。
また、”ヌンモ”は常に光を発する。
即ち、彼らは水であり光なのである。
”ヌンモ”は神”アンマ”から指示を受けるため
天国へ行ったという。
<<言葉と母なる大地と狡猾なるジャッカル>>
精霊”ヌンモ”が空から地上を見下ろすと
母なる大地が裸でだらしない格好であることが見て取れた。
そこで精霊”ヌンモ”は、
天国の植物から採った繊維を持って地上に降り、
母なる大地を前と後ろで纏(まと)う為の二つの繊維束を創った。
繊維は湿っていて、精霊”ヌンモ”の精髄に満ちていた。
この繊維を纏う事によって、
大地は初歩的な言葉を獲得したという。

一方、神”アンマ”から最初に生れた”ジャッカル”
母なる大地が言葉を持った事を妬んでいた。
そこで、”ジャッカル”は、
言葉の詰まった母なる大地の腰布を掴んだ。
母なる大地は自らの子宮である蟻塚(ありづか)に隠れて蟻(あり)に変身し
これをやり過ごそうとしたのだが
”ジャッカル”はこれをさらに追いかけ
深く穴を掘り逃げる母なる大地から
遂に腰布を奪い取ってしまった。
これにより、”ジャッカル”もまた言葉を獲得し、
絶対神”アンマ”の計画は占い師達に暴露されることになったのである。
ドゴン族の占い師 From:Blog【SAHARAN VIBE:DOGON PEOPLE OF BANDIANGARA】

<<人の創造/始祖神話>>
ドゴン族の仮面舞踏 From:Blog【SAHARAN VIBE:DOGON PEOPLE OF BANDIANGARA】
ドゴン族の仮面舞踏 From:Blog【SAHARAN VIBE:DOGON PEOPLE OF BANDIANGARA】
ドゴン族の仮面舞踏 From:Blog【SAHARAN VIBE:DOGON PEOPLE OF BANDIANGARA】
ドゴン族の仮面舞踏 From:Blog【SAHARAN VIBE:DOGON PEOPLE OF BANDIANGARA】
ドゴン族の仮面舞踏
From:Blog【SAHARAN VIBE:
DOGON PEOPLE OF BANDIANGARA】

狡猾なる”ジャッカル”の母なる大地への行為、即ち言葉の腰布を奪い取るという道義にもとる攻撃は、母なる大地を冒涜するものであった。
その為に神”アンマ”は彼女(母なる大地)無しに、生き物を創る事にしなくてはならなかった。

”アンマ”が生き物たちの器官を創った際に
精霊”ヌンモ”達は、
双子の誕生がなくなる危険を感じた。
そこで精霊”ヌンモ”達は、
片方の上に片方を乗せる形で
男と女の姿を地面に描いたという。
その為に、どの人間も二つの魂を持って生れる。即ち、両性だというのである。
男の持つ女の魂、
また、女の持つ男の魂は、
*割礼*により取り払われ
それにより、男は真の男に、女は真の女になるのだという。

創造された最初の男と女は
次々と双子を生んだ。
年長の祖先の4人は男で、
残りは女だった。
最年長の祖先達は、後に、
母なる大地の胎内たる蟻塚(ありづか)に行き、その中に消えたという。
その祖先は男の精霊”ヌンモ”に導かれ
大地の深部に至り、神の種子である水のごとく縮まり天国へ登ったという。
その祖先が残したモノは、
太陽から身を保護するための帽子であった木の椀であったという。
8人の祖先は同様に次々と姿を変えて天国にいったのである。

その中で、第7の祖先に異変が起こったという。
”男である3””女である4”の合わさった”完全なる数7”の祖先は
言葉の知識を取得、その言葉は、ジャッカルが手にしたものの上をいくモノだった。
第7の祖先は機織りの手法で言葉を説明したという。
その頃、種族の人々も、祖先が残した木の椀や、蟻塚(ありづか)を研究する事により
洞窟よりもましな住居の作り方を習得していた。

一方天国で8人の祖先達は実在へと姿を変え
首長たる精霊”ヌンモ”の考えで
それぞれ引き離され、一緒に行動することを許されなかった。
それは、平和を保つ為であったという。

”アンマ”は8人の祖先それぞれに
異なる穀物を食物として与えていた。
しかし、最後の穀物を残して、
他の全ての穀物が食べ尽くされてしまった時、
第1と第2の祖先が最後に残った穀物を一緒になって食べてしまった。
一緒に行動する事を禁止されていたのに
それを破ってしまった彼らは不潔になってしまったというのだ。
そこで、第1と第2の祖先は天国を去る決心をし、地上へ降りることにした。
他の祖先達もそれに同調して、やはり天国を去る事にしたという。
”アンマ”は、彼らに援助をし、地上で必要なモノ全てを持ち出せるようにはからったという。

第1の祖先は世界組織の模型を持参した。
それは、籠(かご)と少しの粘土だった。
籠(かご)を逆さにした上から、粘土で型どりした模型は
円形の底辺、四角い上部、10段の階段のついた4つの側面を持っていた。
円形の底辺が太陽、四角な上部(天井)が空、
天井には月が巡る(円)輪があり、
階段は男と女を象徴していて、
両者を併せて彼らの子供達を意味する。
また、それらは、人間だけでなく、
動物や鳥、昆虫や星にも関連するモノだという。
この模型は「清き大地の支配者の穀倉」と呼ばれるのである。
これには、いくつかの区画が内部にあり、
”アンマ”が8人の祖先それぞれに与えた
異なる種類の種子を蓄えるようになっており、
また、それは人の器官を象徴しているモノでもあるという。
ドゴン族神話の宇宙観/世界観
~「アフリカ神話」ジェフリー・パリンダー著作、挿絵より転載~

左上:「清き大地の支配者の穀倉」
左下:祖先の生命力の表象
   誕生時、精霊”ヌンモ”により創られる魂の形。
   異なる色の石により創られ、8人の祖先を表わし、余分な石を一個頭に置く。
   精霊”ヌンモ”は、足の間に金属として銅片を置いたが、
   それは、後に、儀式用の腕輪として使われる。
右上:ドゴン族の家の形
   玄関は男、中央の部屋は女。
   両側の貯蔵室は女の腕。奥の炉は女の頭。
   床は大地、天井は空。
   4本の柱は、絡み合った男と女を表わす。
右下:ドゴン族の村の形
   家同様に、人間の形に呼応している。

ドゴン族の村 From:Blog【SAHARAN VIBE:DOGON PEOPLE OF BANDIANGARA】

長くなったので、次回に続けます(笑)
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テーマ:神話 - ジャンル:学問・文化・芸術

2008-01-19 16:30:19

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と言うと格好良いですが、実際は、
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