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紹介!アフリカ神話(3)~ドゴン族編(2)

「アフリカ神話」 ジェフリー・パリンダー著作
上記の著作の中から、
紹介!アフリカ神話(3)では
マリ共和国内でもわずか5%の少数部族”ドゴン族”
彼らは世界遺産にも指定されている”バンディアガラの断崖(ドゴン人の地)”
”トンブクトゥ”(都市名:著作訳ではテンブクトゥとしているが、
現在一般的な日本語表記はトンブクトゥである)と
ニジェール河湾曲部南側に住む”ドゴン族”の神話を紹介します。
今回はドゴン族編(1)に続き(2)をお送りします。

<<ドゴン族の火の物語>>
始祖達(8人の祖先)が天国を去り地上へと降りる時、
始祖達は火を持っていなかったという。
しかし、第1の祖先が天国の鍛冶屋でもある精霊”ヌンモ”の鍛冶場から
”太陽のかけら”を盗んだという。
女の”ヌンモ”が電光を放ったが
第1の祖先は”太陽のかけら”を包む為に作った”革のフイゴ”で身を守り
電光は届くことはなかった。
そこで、男の”ヌンモ”が雷(かみなり)を放った。
これは効果はあったが、結局失敗に終わる。

その時、第1の祖先は穀倉の結び目を解き、
放たれた雷と稲妻に打たれた勢いでスピードを増しながら
虹を伝わって地上に降りて来たという。
始祖は凄い勢いで地上に激突した時、腕と足を折り、
精霊”ヌンモ”と同じように曲がりくねっていた腕や足は
その時以来、関節が出来たという。
また、地上への激突で穀倉も一部砕け散り、
人や動物や野菜が辺りに散らばったという。
始祖は穀倉の天井から階段に添って降り立ち
子孫達に畑用の区画の割り振りを行なったという。

”太陽のかけら”をまんまと盗み出した第1の祖先は鍛冶屋となり、
他の祖先達は、革屋や吟遊詩人など、それぞれの仕事と技芸を始めたという。
それゆえに、第1の祖先に発する鍛冶屋は村の頭の部分にあり、
家の中の火のある炉も頭とされるのである。
<ドゴン族編(1)のイラストを参照>
<<蛇と言葉と死の神話>>
祖先達が地上に降り立ってから、蛇による災厄が起こったという。
その蛇は第7の祖先で、殺された後、
その頭が鍛冶場の石の下に埋められたという。

一つの説話では、以下のように言われている。
人は神”アンマ”の目的に沿う為に組織されなければならず
8人の祖先の血をそれぞれ引く8つの家族が組織され
分かれて暮らしていたという。

*第8の家族は言葉を知っていた*ので、
優れた者と見なされていた。
中でも最年長の者は”レベ”と呼ばれ、
それは言葉を表わすという。
”レベ”は死ななければならず、あるいは死んだ事にしなければならず
頭を北にして仰向けに埋められたという。
そして、埋められた”レベ”
*蛇の姿となった第7の祖先*に呑み込まれたという。

”レベ”を呑み込んだ蛇は
人間の魂の外見に似た石をいくつも吐き、
その石は、それぞれの祖先に対し、
1個は頭に、8個の主な石は関節にと、順序よく配され
小さな石は、助骨や背骨や他の骨の中に詰められたという。
これらの石は、子孫達に伝えられ、祭祀達が保持して、
祖先達の生命力の象徴となったという。
<ドゴン族編(1)のイラストを参照>

また、もう一つの説話ではこのように語られる。
母なる大地の腰蓑(こしみの)即ち、
スカートを手にいれた”ジャッカル”は原初の言葉を手に入れた。
しかし、”ジャッカル”が犯したのは近親相姦であり
スカートは血で赤くなったという。
”ジャッカル”はその血を乾かす為に
大昔の蟻塚(ありづか)の上に広げておいたのだが
後にある女に盗まれたという。

スカートを盗んだ女は女王となり、恐怖とともに君臨した。
その為に、男達は女からスカートを奪い、
皆がそれを着けるようになり王達になった。
結果、男達は女達がスカートをはく事を禁じたという。

この時、最年長の男はスカートの盗難の話を知らされず無視されていた。
この男が死に、精霊”ヌンモ”に変わったのだが
すぐに天国へ行かず、大蛇の形をなしてこの世に住み続けた。

ある時、数人の若者がスカートをはいて村に入ろうとした。
大蛇に姿を変えた精霊である男は、彼らを差し止め、烈火のごとく怒った。
その際、精霊の言葉ではなく、現世の言葉を使ってしまった男は
精霊の世界との縁を切り、死んでしまった。
この後、人間に死が訪れるようになったという。

蛇の死骸は村の入り口に横たわっていた。
若者達は子細を長老に報告すると、入り口まで戻った。
蛇の死骸を死をもたらした布(スカート?)に包み
洞窟まで運ぶ事にしたからである。

しかし、死者の魂は既に村の先へと進み、村の女の子宮に入ったという。
彼女が子供を産んだとき、その子はスカートの布のように赤く、
蛇のような斑点があったという。
その子は、消えた祖先に一生を捧げることになり、
成年期には正常になったというのである。

これは儀式となり、蛇の形の丸太を蛇の色に塗り、
死んだ爬虫類の本質的な霊に対して、犠牲が捧げられた。
この時以降、全ての死者に対して儀式を行なう事となり
その場所と、それを維持するための人々が選び出された。
ここから、芸術、特に木彫りが起こり、
木製の像は死者を、木製の面は人が殺した動物を表わすようになった。
同時に、規則とタブーが作られた。
これは、死者に対して敬意を正しくはらう為であるという。

*第8の家族は言葉を知っていた*/*蛇の姿となった第7の祖先*
ドゴン族編(1)において、
”男である3””女である4”の合わさった数の完全数7を持つ
第7の祖先が言葉を得たという神話があった。
ところが、ここでは、第8の家族だけが言葉を知っていたとなっている。
これは、物事の順序が曖昧になっているせいだろうか?
整理するならば、蛇となった第7の祖先に第8の祖先、
あるいは、その子孫が呑み込まれた事により、
第8の家族が言葉を得たと解釈すべきだろうか?
また、もう一つの説話に現れる年長者とは、第7の祖先の事ではないだろうか?
祖先達が降り立ち蛇により起こされた災厄とは、
即ち、死の事を表わすと言うことだろう。
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テーマ:神話 - ジャンル:学問・文化・芸術

2008-01-19 22:41:27

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