FC2ブログ

大樹の下で

神話・古史・古伝・民間伝承に関わる、自由な空想を不定期に更新しています。

2018-11

スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
-------- --:--:--

 | HOME |   | ENTRANCE |  » 前記事へ移動する

三湖伝説を空想の種とする~歪められた英雄伝説?!

青森~秋田にかけて残る三湖伝説を今回は空想の種としてみたい。

まずは、三湖伝説のあらましの紹介から
と言っても大変長くなってしまうので
詳細は下記の2つのリンク先を参照願いたい(苦笑)
三湖伝説 - Wikipedia
三湖伝説 秋田県

壮大な伝説であるのだが
私的にはつっこみどころ満載である(爆)。
今回はまだ調べ始めたばかりなので
気になるポイントと今後の空想の方向性を示すだけとなりそうだ。

この伝説を私なりに段落分けしてみると

1.八郎太郎龍に変ずる
2.八郎太郎・南祖坊と戦い敗れる
3.八郎太郎流浪する
4.八郎太郎、辰子と出会い今にいたる

といった感じだろうか。

では、空想の領域へと参りましょう(笑)
この三湖伝説、実におおらかな
日本人らしいテーストで形作られていると直感する。
それはどういうことか?
簡単に言ってしまえば
『ごちゃまぜ』
ということだ。
他の言い方をすれば
『ごった煮』
と言ったところだろうか(笑)

まず主人公の八郎太郎は『龍』である。
『龍』は中国に端を発する空想上の生物で日本古来のものではない。
主に中国神話道教に縁が深い。
そして、ライバル登場
南祖坊であるが、wikiでは天台僧、三湖伝説秋田では真言僧となっている。
天台宗も真言宗も密教系であり
南祖坊はただの僧侶ではなく、修験者のように思われる。
つまり、修験道である。
さらに、八郎太郎が流浪する際には
行った先々で地元の神様が現れる。
古代神道あるいは土着信仰である。
そして、ヒロイン(?)辰子登場
辰子は観音菩薩に願掛けし、お告げの結果龍となる。
つまりは仏教である。

もう、これだけで、どれだけごちゃ混ぜか理解できるだろう(苦笑)

これをどう見るか?

つまるところ、長い年月をかけて付け足されていった結果だと思われる。
そして、それは、
主人公『八郎太郎』が語り継がれるべき存在であるということだ。

私の単なる直感ではあるが
『八郎太郎』は古代の英雄ではなかろうか。
ただし、直感とはいえ、多少の理由付けはできる。

まず『八郎太郎』という名前である。
日本の古代において8は聖数であり、
最大数や大きい・多いという意味で使用された。
八郎とは末子を表すともとれる。
次に太郎は長男・後継者・第一人者という意味がある。
八郎と太郎は矛盾する組み合わせなのだが
日本古代における相続ルールに照らすとそうともいえない。

末子相続

現在は通常相続権を考えると長子が第一継承権を持つが
日本の古代においてはそうではなかったきらいがある。
末子にこそ第一継承権があったのだ。

そう考えると、『八郎太郎』という名前には
『正当なる後継者』という意味が込められている。

また別の解釈をすれば、八郎・太郎と繋がっていることから
本来の名前は別にあり
八郎という称号と太郎という長男を意味する言葉が繋がっているともとれる。
例をあげれば武将名である。
鎮西八郎為朝
木曾次郎義仲
九郎判官義経(九郎と判官が逆ではあるが)
また、後に怨霊と畏れられた平将門
相馬小次郎/滝口小次郎
という二つ名を持っていた。

こう考えると、『八郎太郎』という名前が
『龍』に匹敵するほどの偉大な武力を持った
英雄だったのではないかと考えられる。

しかし、彼は歴史から消されたのだ。

三湖伝説の青森~秋田のあたりといえば
蝦夷の領土である。
大和朝廷の支配を中々受け入れなかった土地柄なのだ。

もしかしたら、名前の事を考慮に入れて推理すると
八郎太郎は元々蝦夷征伐の大将のような人物で
三湖伝説の残る地域まで到達したときに
蝦夷勢力と同化して大和朝廷に反旗を翻し
十和田のあたりに一大勢力を築き上げたのかもしれない。
つまり、平将門よりも前に東国に旗を揚げた反逆の英雄である。
また、彼の出生譚には
旅の男と地元の女の間に生まれたというものがあるので
旅の男が中央からの征伐軍の大将で
その子供が八郎太郎ということかもしれない。
むしろ、そのほうが、より名前を消される理由になりうる。

正直に言うと、八郎太郎が龍となる話以降の伝説の続きは
八郎太郎という英雄が伝説と化して以降の
付け足し話という感がある。
一説には915年に起こった十和田火山の大噴火が
この伝説の元になっているという。
南祖坊登場の話以降のものは、その通りかもしれないが
八郎太郎誕生の話は別物のような気がしてならない。

今後も調べてみたいが
はてさて、どうなることやら(笑)
スポンサーサイト

FC2 Blog Ranking 人気blogランキングへ ブログランキングくつろぐ にほんブログ村 歴史ブログ 神話・伝説へ

テーマ:民話・昔話など - ジャンル:学問・文化・芸術

2010-04-10 10:42:04

 | HOME |   | ENTRANCE |  » 前記事へ移動する

コメント

コメントの投稿


管理者にだけ表示を許可する

トラックバック

http://taijyunoshitade.blog118.fc2.com/tb.php/55-583a0e82
この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)

FC2Ad

RSS表示パーツ

ブログメニュー 

translate this blog into

サイト内全記事表示

過去の全記事一覧を表示

サイト内キーワード検索

アンケート実施中!

好きな神話のアンケート実施中です!

最近の記事

最近のコメント

最近のトラックバック

カテゴリー

リンク

  • 趣味占放談
  • 光のシェラザード
  • 縄文と古代文明を探求しよう!
  • トーキング・マイノリティ
  • 民族学伝承ひろいあげ辞典
  • 管理者ページ

このブログをリンクに追加する

ブックマーク

プロフィール

かし りょう

Author:かし りょう
神話・古代史に思いを馳せる。
と言うと格好良いですが、実際は、
”空想にはお金がかからない”
という事で。。。
つたない知識のオンパレード。


大樹の下で<別館>
~ネタほん図書館~


くつろぐマイプロフィール

にほんブログ村 トラコミュ 昔話、伝承、神話へ
昔話、伝承、神話
にほんブログ村 トラコミュ 歴史好き (ジャンル不問)へ
歴史好き (ジャンル不問)

月別アーカイブ

日本神話関連書籍

ギリシャ・ローマ神話関連書籍

中近東神話関連書籍

インド神話関連書籍

中国・朝鮮神話関連書籍

ケルト・北欧神話関連書籍

中南米神話関連書籍

アフリカ神話関連書籍

RSSフィード

ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

 

上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。